昨日。今日。明日。

終わらない夢を描こう 描き続けよう

不器用で優しい秀才の話。



彼は不器用だ。



周りが器用すぎると言った方が正しいのかもしれないが、すごく不器用だ。



それは、技術どうこうということということではない。

「不器用な人」、と思う。




例えばこうだ。思っていることはすぐ顔にでる。

自分に嘘がつけない人だ。



ミスした時は見るからに落ち込んでるし、嫌なことがあると顔がゆがむ。



逆に、嬉しいことがあれば輝くような笑顔をみせる。


褒められると耳まで真っ赤にゆでダコみたいに照れる。



そんな姿を見るたびに私は彼を「不器用な人」という。



そんな不器用な姿が、彼と私、アイドルとファンの距離を縮めてくれる。





また、彼は努力を人に見せない人だ。



見せるのが苦手なのかもしれない。




栄養ドリンクを何本も飲みながらリハーサルをしてる、と。


人の何時間も前に来て自主練習している、と。


利き手と逆でバトンをしている、と。


彼は言わない。



自分は努力していると表現出来る能力がある人は沢山いる。


それは評価されやすい。




飄々としているように見える彼は、認められづらいと思う。



そんな姿を見るたびに私は彼を「不器用な人」という。



でも、そんな不器用な姿に何度も胸を打たれた。




私もまだやれる、と思った。





そして、


なにより真っ直ぐで繊細で傷つきやすい人だ。




まだ十代。



それにしては色んな思いを背負いすぎたのではないか。



仲間の背中が大きすぎて挫けたこともあったのではないか。



自身のやるせなさを、沢山感じたのではないか。




そんな彼に投げかけられる言葉は決して優しいものばかりではなかっただろう。




彼は真っ直ぐな人だから、きっと1つ1つの言葉に向き合い悩んだと思う。



そしてそれを消化するのに周りの何倍もの時間を要したのだろう。




そんな彼を見て、また私は彼を「不器用な人」という。




でも彼は何も捨てなかった。




捨てた、という人もいるだろう。でも、私はそうは思わない。そんなこと言って欲しくない。聞きたくない。




全てを背負って、歩むことを諦めなかった。



私はそんな不器用な彼にたくさんの勇気を貰った。




そんな彼の優しさにきっと多くの人が救われた。




きっと彼が思ってるよりずっとずっと多くの人が。




私もそのうちの1人だ。



紫耀と一緒にいることを、



海人と未来を見ることを、



やめないでくれてありがとう。



私は彼のことを「不器用な人」という。



でも、そんな彼の不器用な姿の奥に不器用な自分を投影してるのかもしれない。



不器用な私が挫けなかったら、諦めなかったら、歩みを止めなければ見れる世界がそこにはある気がする。





彼は私と一生交わることのない正真正銘のアイドルだ。



その美貌だけじゃない。


歌声も、


ダンスも、


やんちゃな笑顔も、


あまのじゃくなところも、



あなたの存在そのものがアイドルです。


不器用で優しくてかっこいいありのままのあなたで、


終わらない夢を描いてください。



夢を叶えるまで、いや、夢を叶えたあとも付いていかせてください。



永瀬廉くん、19歳の誕生日おめでとう。






1/20追記:

この文はデビュー発表の五日前に完成させたもので、予約投稿にいれていました。

その時の気持ちです。でも、読み返しても今と何も変わらなかった。私の中での彼は今までもこれからもずっと同じ。

短いようで長かったね。色々あったね。たくさん頑張ったね。お疲れ様。そして、ここからだね。

「色んな意見があると思いますが」
と言った彼にまた救われてしまったな。

見ないふりをしてもいいのに。ほんとに不器用で、まっすぐで、ほんとにほんとに優しい人だ。

3人を好きになったきっかけが、あなたでほんとに良かったです。

海人のこと、これからも愛でてあげてね。
そして怒ってあげてね。私含めファンも、お兄さん達も、みんな海人に甘々だから(笑)そこは双子のあなたに頼むことにしよう。

デビューおめでとう。